1997年(平成9年)の資格制度創設から20年あまりを経て、ビオトープ管理士は1万5,000人を突破。その存在感の高まりとともに、社会における責任はますます大きくなりました。そのようななか、より高い専門能力と倫理観を持って公益に貢献していけるよう、各々にビオトープ管理士としての資質の維持・向上が求められており、またその結果が誰にでも分かるよう、客観的に評価するしくみが必要とされています。
たとえば、ビオトープ管理士の資格はお陰をもちまして、環境省や国土交通省、農林水産省や各地の地方自治体、公的企業において入札資格に用いられるなど、近年はさまざまな方面でご活用いただけるようになりました。しかし一方では各種の資格全般の方向性として、資質の維持・向上のための継続教育を重視し、その実績のデータを活用する動きが広がりつつあります。ビオトープ管理士に関わりの深い分野においてもそれは同様です。
そこでこのたび当協会では、ビオトープ管理士が自らの能力の開発に資する活動を継続的に行うことを推進するため、また、その状況を社会に明示するためのしくみとして、「ビオトープ管理士継続教育」の制度を創設いたしました。これはみなさまに特別な何かを課すようなものではなく、普段みなさまがなされている自己研鑽の活動を、目に見えるかたちで表そうとするものです。
ビオトープ管理士の資格をお持ちのみなさまにはぜひこの制度をご活用いただき、自然と伝統が共存した美しいまちづくり・くにづくり、持続可能な社会づくりに向け、さらなるご活躍をいただければ幸いです。
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